本研究は、主軸後方の軸受を玉軸受、前方の軸受を磁気軸受にすることによって主軸の運動を制御できるハイブリッド主軸を用い、細長い小径エンドミル先端の動コンプライアンスを改善することでびびり振動を抑制することを目的としている。実験機では首下の長いツールホルダの先端にケイ素鋼板円筒部を圧入し、その外周に電磁石を配置して制御磁気軸受とした。2次の振動モードの根の実部が3倍になるように極配置法により状態フィードバックベクトルを設計し、打撃試験により、1/3以下になることが確認できた。また切削実験では、びびり振動の発生限界は2倍以上になることが確認できた。
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