計算負荷の小さい2次元モデルで,液相と気相は異なる2種類の粒子を用いることにより、液滴と音波の相互作用を計算するLBMモデルを開発した。気相と液相が大きく異なる点は,密度と圧縮性であるが,分子間力に相当する力を組込み液体の圧縮性を模擬した。これらの要素を組み込んだモデルで,液滴が液面に衝突する際のシミュレーションを実施し、液滴と液面との衝突面で発生した水中音が液滴内および液相内を伝播するとともに,空中にも伝播していく様子が捉えられ,同時に液に細かな気泡が取り込まれることにより,音の放射が2重極的になることも確認した。
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