本研究では,燃焼の連鎖反応機構の系統的な縮約の手法を検討することで,燃焼制御のモデリング研究に資することを目的としたものである.1~3年度は主に縮塊による化学種の削減を手作業で行うことでその効率と意義を検討した.まず比較的類似した中間生成物の多いアルカンに関する縮約の手法を検討し,続いてトルエンに関する縮約を試みたが,中間生成物が少ないために縮塊の効果は小さいことがわかった.4年度目はDRG法などの既存簡略化手法を縮塊とともに複数回用いることが効果を示すことを示した.最終年度は反応機構の自動生成に組み込まれる速度測ルールを簡潔にする手法を開発することでさらなる縮約の方向性を探索した.
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