エネルギの有効利用に関連して固体燃料粒子の燃焼限界が,実験・解析の両面から調べられた.実験においては大気圧高温(1300 K以上)の酸化剤雰囲気中に,粒径が明確な固体炭素粒子を投入し,燃焼状態への移行が生じるのかが調べられ,粒径が70μm以上でないと燃焼が観察されないことが確認された.解析においては,燃焼への移行(着火)ないしは燃焼の停止(消炎)が生じる温度や粒径が調べられ,燃焼可能な領域は限定されていること,実験において用いられた条件下では73μm以上の粒子でないと燃焼へと移行できないこと,燃焼の進行により粒径が17μm以下となると,燃焼が維持できなくなることなどが明らかとなった.
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