凍結保存技術の凍結・融解後の生存率の向上を目指して、液体窒素浸漬冷却時に冷却対象周囲に発生する膜沸騰による蒸気挙動の制御を試みた。冷却対象表面の膜沸騰の様子を可視化観測を行った。得られた可視化画像を、輝度値の変化の画像解析を行うことで、容器表面の形状を変化させた場合の影響について考察を行った。冷却対象表面を60meshのステンレスメッシュで覆った場合、何も覆わない場合と比較して、発生する蒸気量が抑制されることが確認できた。また、温度計測により、冷却対象表面の伝熱特性の変化は、対象内部の深さ1 mm以内には影響を及ぼすことが確認できた。
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