研究課題/領域番号 |
18K04043
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
和田 将典 神戸大学, 保健学研究科, 保健学研究員 (60625474)
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研究分担者 |
篠原 修二 東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 特任助教 (10325897)
川原 靖弘 放送大学, 教養学部, 准教授 (10422403)
片桐 祥雅 東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 上席研究員 (60462876)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 集団運動 / 高齢者 / オンライン化 / コロナ禍 |
研究実績の概要 |
高齢者向け集団運動の場での参加者のモチベ―ションの測定や実際の出席率把握を行うことを当初企図し、東京都内23区内の一部や、都外首都圏中核都市の一部における自治体が主催者となっている高齢者向け集団運動の場での実験実施を探った。しかし、コロナ禍により、最初の緊急事態宣言下では、プログラムは休止され、緊急事態宣言終了後も、行政側との間で方針が固まらなかったり、運動が休止になったり、オンライン化したり、2度目の緊急事態宣言が出たりするなどして、実験実施に至ることができなかった。 オンライン化した集団運動の場についての実験実施も検討したが、自宅環境が与える影響が無視できないと考えられたり、今回、コンタクトした自治体において、オンライン教室の参加者は、4-5名程度であったりして、実験を行うのには、適切とは言えなかった。 ただ、高齢者向け集団運動のオンライン化の流れは、今後も継続される可能性もあり、集団運動の場の在り方として、リアルな単一の場ではなく、インターネットを介して一つにつながった多数の場、という環境が新たに一般化していく可能性を確認することができた。 このようなオンラインの場における参加者の継続動機の維持や向上について、研究していくことも今後課題となっていくと考えられる。しかし、オンラインでの集団運動は、リアルな単一の場での場合の派生的なものであると位置づけるのが適当であると考えられることから、この科研の研究では、引き続き、リアルな単一の場での測定実験等を模索するべきと考える。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
コロナ禍やそれへの対応がなかなか安定しないことから、実験の実施ができなかったため。
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今後の研究の推進方策 |
コロナ禍であっても、何等かしらの集団運動が継続される場を調査し、協力を得られるように工夫して、実験を行う。
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次年度使用額が生じた理由 |
2020年度が最終年度であったが、コロナ禍により十分に活動できなかったことから、2021年度末に期限を延長したため。
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