本研究は,スイッチトリラクタンス(SR)モータの高性能化を目指した最適化に関する研究である。電気自動車には永久磁石を用いた同期モータがもっぱら用いられているが,永久磁石の価格や資源の局在性が問題視されてきた。それに対してSRモータは永久磁石を用いない利点がある。一方で,トルクが小さく,振動や騒音の問題が指摘されてきた。そこで本研究では,免疫型アルゴリズムをベースとしたトポロジー最適化手法を用いて,SRモータの形状の最適化を行い,トルク性能の向上を実現できた。さらに,有限要素解析の高速化にも取り組み,デフレーション法を導入することで,計算コストを削減することができた。
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