研究課題/領域番号 |
18K04079
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
崔 通 東京大学, 生産技術研究所, 特任助教 (70633337)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | スイッチトキャパシタDC/DCコンバータ / 集積回路 / 高電力密度化 / 出力インダクタンス / スパイクノイズ |
研究実績の概要 |
180nmプロセスで試作したシリコンダイにMLCC(Multi-Layer Ceramic Capacitor) をマウントしたスイッチトキャパシタ DC/DC コンバータを評価した。メインスイッチをドライブする各ドライバの出力電流を調整できるように外部端子を出してある。各ドライバの電流を調整することでスパイクノイズが低減できることを確認した。スイッチトキャパシタ DC/DC コンバータは、2/3倍と1/2倍のリコンフィギュレーション構成にした。スイッチトキャパシタ DC/DCコンバータのメインスイッチは9 個ある。4 個のMLCC をシリコンダイに実装してある。この内、2 個はフライングキャパシタで、残りの2 個は入出力キャパシタである。スパイクノイズに効くドライバのみの電流を調整することで、効率を保ったままスパイクノイズが低減することが可能である。実測した効率は負荷電流100 mA 時、92.27 % である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
移動に伴い設計環境変更のため。
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今後の研究の推進方策 |
2020年4月1日に東京大学から東京工芸大学に移った。新たに集積回路設計環境を立ち上げる。試作費削減のためにプロセスは65 nm から180 nm に変更した。スパイクノイズ低減のためのドライバ電流源最適化を検討する。MLCC on シリコンダイの構成においては、MLCC の寄生インダクタンス(esL) が効率とスパイクノイズに影響を与える。定式的化のための考察を行う。
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次年度使用額が生じた理由 |
大学を移動したので新たに集積回路設計環境立上げるために計算機サーバを購入する。プロセスは180nm 品を使用して評価する。
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