大気開放下で発生できる低温プラズマの反応エネルギーを利用し、非真空かつ非加熱で酸化亜鉛膜を形成できる技術として塗布プラズマ分解法(MOPD)を提案した。MOPD法のプラズマ源は、片側バリア方式の誘電体バリア放電(DBD)電極系だけでなく、平面状に均一なプラズマ照射が可能な三電極式DBD電極系を開発した。原料ガスにヘリウム、反応ガスに酸素を用いてプラズマを点灯すると、反応性の酸素原子の存在が認められた。酸化亜鉛液体前駆体水溶液をPETフィルム上にスピンコートし乾燥させた。前駆体にMOPD処理した試料をXRDで評価すると、MOPD未処理の試料にはなかった酸化亜鉛に起因する回折ピークが認められた。
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