我々が普段利用している無線通信機器は各種存在するが、これらが正常に、効率的に動作するためには、無線に使われてる電波がどのように空間が伝わるかの性質を事前に把握し、それに対応した無線機器の設計を行う必要がある。特に本研究が対象とする人体周辺の無線通信(WBAN)では、人体の形状や動作の影響までも考慮に入れる必要があるため、様々な人体の動作や姿勢に応じて実験を行ってこれを調べることは大変な負担となる。本研究の成果によれば、実験に頼ることなく、シミュレーションによりWBANの電波伝搬の様相を明らかにすることが可能となる。
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