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2019 年度 実施状況報告書

データ駆動型サービスのためのプライバシーを考慮したデータ共有に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 18K04133
研究機関岐阜大学

研究代表者

毛利 公美  岐阜大学, 工学部, 准教授 (50281697)

研究分担者 白石 善明  神戸大学, 工学研究科, 准教授 (70351567)
研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2022-03-31
キーワード匿名化 / ディジタル・フォレンジック
研究実績の概要

サイバー空間に蓄積されるデータを活用した新しい価値を創造するデータ駆動型サービスにおいては,データの提供者と利用者の間で真正性が保証されたデータの流通がなされなければならない.一方で,提供者と利用者のプライバシーへの懸念が高まっている.提供者と利用者の双方が安心してサービスを利用するために,プライバシーに配慮してデータをセキュアに流通させる技術の開発は,多数の主体がデータを利活用するための情報基盤に必要不可欠である.そこで,データ提供者のプライバシーを考慮したデータの匿名化と存在証明ができるデータ提供方式と,データ利用者のプライバシーを考慮した匿名で利用資格の確認ができるデータ取得方式の開発を行う.そして,データの提供者と利用者が情報基盤を使うにあたっての安心感の要因を分析する.本研究では,サービスプロバイダを介した提供者と利用者のデータ流通において,提供されるデータおよびサービス要求に真正性を,データの起源となるセンサー情報とサービス要求の出所となる利用者情報に匿名性を与えられる,耐タンパー性を持つ暗号鍵の保管と暗号演算ができるハードウェアセキュリティモジュールを用いたデータ提供方式とデータ取得方式のための追跡機能の検討を行った.そして安心感の要因の検討を行った.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

当初の研究の目的に対する令和元年度の計画は予定通り進んでいる.

今後の研究の推進方策

令和元年度に得られた成果をもとに,データ提供方式とデータ取得方式の開発では追跡機能の評価を行う.安心感の要因については引き続き統計的分析を行う.

次年度使用額が生じた理由

理論的検討が順調に進んだために実装・評価のために計上していた費用の一部を繰り越し,次年度に使用することとした.

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2020 2019

すべて 学会発表 (6件) (うち国際学会 3件)

  • [学会発表] ブロックチェーンを用いたログ保存システム2020

    • 著者名/発表者名
      池田貴志,廣友雅徳,福田洋治,毛利公美,白石善明
    • 学会等名
      電子情報通信学会技術研究報告(情報通信システムセキュリティ)
  • [学会発表] ブロックチェーンを用いたユーザ中心の認可プロトコルの一実装 ~ User-Managed AccessのHyperledger Fabricによる実装 ~2020

    • 著者名/発表者名
      江澤友基,掛井将平,白石善明,瀧田 愼,毛利公美,森井昌克
    • 学会等名
      電子情報通信学会技術研究報告(情報通信システムセキュリティ)
  • [学会発表] 大学内におけるセキュリティ違反の意識調査の検討2020

    • 著者名/発表者名
      久岡 黎,福田洋治,廣友雅徳,毛利公美,白石善明
    • 学会等名
      情報処理学会第82回全国大会
  • [学会発表] Designing Authentication and Authorization System with Blockchain2019

    • 著者名/発表者名
      Y.Ezawa, M.Takita, Y.Shiraishi, S.Kakei, M.Hirotomo, Y.Fukuta, M.Mohri, M.Morii
    • 学会等名
      The 14th Asia Joint Conference on Information Security
    • 国際学会
  • [学会発表] Identification Scheme Based on the Binary Syndrome Decoding Problem Using High-Density Parity-Check Matrices2019

    • 著者名/発表者名
      M.Hirotomo, H.Ito, Y.Fukuta, M.Mohri, Y.Shiraishi
    • 学会等名
      The 14th Asia Joint Conference on Information Security
    • 国際学会
  • [学会発表] A Signature Scheme Based on the Syndrome Decoding Problem Using LDPC Codes2019

    • 著者名/発表者名
      T.Tsuchida, M.Hirotomo, H.Ito, M.Takita, Y.Shiraishi, K.Nomura, M.Mohri, Y.Fukuta, M.Morii
    • 学会等名
      The 14th Asia Joint Conference on Information Security
    • 国際学会

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公開日: 2021-01-27  

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