研究課題
基盤研究(C)
研究代表者らの研究グループが提案する多周波ステップ方式は遠距離性と高距離分解能が得られる独自の新しいレーダ変調方式である。多周波ステップ方式において中心周波数 80GHz として±10GHz程度の離隔した櫛形状の周波数アサインがマルチパスフェージング問題に対し有効な周波数活用法となることを示した。さらに離隔した周波数帯域の周波数コヒーレント合成法により,近距離から遠距離まで安定した目標の検知能力の向上が期待されることが計算機シミュレーション結果により示された。
計測工学
次世代のレーダには市街地で運用可能(多目標対処能力),遠距離性と高距離分解能の両立,近距離から遠距離まで安定した検知能力等が求められ,これらを電波法令の特定小電力無線局規格の枠の中において達成することが求められる。多周波ステップ方式において櫛形状の周波数アサインと周波数方向のコヒーレント合成法を融合することにより,上記すべての性能の実現可能性を有するレーダ変復調方式の一構成が示された。