本研究では、申請者がこれまで開発してきた磁性ナノ粒子の磁気特性評価法と磁気分画法を高度化させ、磁性ナノ粒子の磁気特性の性能向上を実現した。これにより、医療応用が期待されている磁気粒子イメージングにおいて、従来の磁性ナノ粒子サンプルと比べ3倍程度の磁化信号の改善を行うことに成功した。 次に、磁性ナノ粒子と特定のターゲットとの結合の有無を模擬するため、磁気分画を行った磁性ナノ粒子の液相および固相磁性ナノ粒子サンプルを用いて、両者の識別実験を行い、高感度かつ両者の識別が可能な三次元磁気粒子イメージングが実現可能であること明らかにした。
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