研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年, 複合薄板材料が様々な構造物において利用されている.その中でも炭素繊維強化樹脂薄板は軽量化と強度が求められる部材に多く使用されつつある. 多層繊維強化複合材では枚数や配向の違いによって弾性率(テンソル量)が変化するため, 均質な等方性弾性体の場合と比較して精密な欠損像の再構成が困難であった. 本研究は, 点波源拘束偏微分方程式を用いることにより, 超音波非破壊検査とは全く異なる原理にもとづき,波長や音速に左右されずに板材中の欠損位置を特定できる画期的な方法である.
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