研究課題
基盤研究(C)
この研究では,入射波の情報を使わず,更に電界のみを利用した逆問題解法について検討を行った.具体的には,観測曲面で観測した電界を利用して内部等価問題を考えて逆問題を解く方法を考え,2次元の場合の数値計算で提案方法の妥当性の確認を行った.さらに,等価問題を実現するために観測局面上の全電界を密に計測する必要があるが,補間を利用して疎に観測しても逆問題を解けることを示した.更に,3次元での検討も行った.
計測工学
この研究では,電波で物体の比誘電率分布などを求める方法を検討した.これは,レーダーのように物体の反射率を計測する方法と違い,物体の物理量を直接計測するものである.学術的に非常に重要な研究である.また,逆散乱問題を解くときにアンテナのモデル化を必要としないので,非常に計算を行いやすい.よって,提案する方法が医療やインフラのモニタリングなどに適用しやすくなる.