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2018 年度 実施状況報告書

零サイドローブ特性を持つパルス圧縮符号の探求と応用

研究課題

研究課題/領域番号 18K04177
研究機関日本工業大学

研究代表者

高瀬 浩史  日本工業大学, 基幹工学部, 教授 (80306266)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワードパルス圧縮 / レーダ / 符号 / サイドローブ
研究実績の概要

本研究では,レーダの探知性能向上を実現するために,サイドローブが零または最小となる幅広パルス圧縮符号を符号探索により見出し,それらの符号の持つ特性を明らかにすることを目的としている.これまでに,我々はサイドローブが零,または小さなパルス圧縮符号として,圧縮パルスを複数のサブパルスで構成する幅広パルス圧縮符号を提案し,符号長20においてサイドローブが零になる符号を発見している.しかし,符号長が長い提案符号の探索は計算量が莫大なため困難となることから,符号探索のための高速な計算方法について検討を行っている.本研究で対象とする幅広パルス圧縮符号は,2値符号の場合,符号の組合せは符号長が大きくなるにしたがい指数関数オーダで組合せ数が増大する.本研究では符号の全ての組合せについて,自己相関関数を計算しピークサイドローブレベルを求める.このとき,自己相関関数は積和演算となり,この演算量は符号長の長さに基づくことから,この処理においても符号長が長くなるにつれ計算時間が増大する.そこで,スパコンなどの高速な計算機を用いることにより,この自己相関関数を含む符号探索プログラムを実行することを考えている.本年度は,スパコンを用いた符号探索アルゴリズムを検討したが,予想していた探索性能が得られておらず,引き続きアルゴリズムの検討を行う必要があると考えている.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

本年度はスパコンを用いた幅広パルス圧縮符号の探索方法を開発し,巡回2値や非巡回2値の幅広パルス圧縮符号を対象にしたプログラムを開発することを予定していた.しかし,並列コンピューティングのための符号探索アルゴリズムの検討を行ったが,想定していたほどの探索性能が得られておらず,プログラムの完成には至っていないことから,引き続きアルゴリズムの検討を行う必要があるため.

今後の研究の推進方策

平成30年度は符号探索アルゴリズムの完成を予定していたが,想定していた性能が得られていないことから,引き続きアルゴリズムの検討を行いプログラムの完成を目指す予定である.また,当初計画していたスパコン以外にもGPGPUや最適化アルゴリズムなどを用いる方法についても検討を行う予定である.

次年度使用額が生じた理由

研究を進めていく上で必要に応じて研究費を執行した.
研究計画に変更はなく,前年度の研究費も含め,当初予定通りの計画を進めていく.

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公開日: 2019-12-27  

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