研究成果の意義は医療経済的観点からその有益性をもって社会に還元することにある.本課題において骨折予防法を確立した暁には,骨折した症例と比べ入院期間は1/6に短縮される(標準的入院期間:2-3週間,骨折を合併した場合の入院期間:2-3ヵ月).すなわち患者の生活の質を短期に改善できる点において,患者に対する臨床上の効果が著しい.人工股関節置換術の平均的入院費用は50万円(3割負担)であるのに対し,骨折を合併した場合の入院費用は300万円(3割負担)となる.すなわち本技術により医療費を大幅に削減できる可能性があり,経済的観点から大きな社会貢献につながる.
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