主にマルチコプタ型ドローンや小型の無人車両ロボット技術が発展し,配送サービスや災害時の物資輸送,火災の消化活動など,自律移動体による自動配送の実現が現実のものとなっている.このような場合,液体を運ぶ需要は必然的に発生する.本研究は液体を搬送する際に,容器内で液体が振動する現象であるスロッシングを考慮しながら安全に搬送するための運動制御技術を提案するものとなっている.制御工学分野における学術的な視点からは,偏微分方程式と常微分方程式でモデル化されるシステムを同時に制御する問題に対して,新規性の高い制御系設計手法を提案するものとなっている.
|