ゲインスケジュールド制御は,対象の特性変化をスケジューリングパラメータに反映させて制御系を構成する手法であるが,パラメータが非線形性をもつ場合に設計が難しく,計算負荷が増大する課題を有していた.本研究では,ベジェ曲線の生成に用いられるBernstein基底に着目し,パラメータの多項式非線形性を考慮したゲインスケジュールド制御法を導いた.そして,設計条件に現れるパラメータ依存の線形行列不等式がパラメータ非依存のものに帰着され,原問題の可解性が任意の精度で検証できることを明らかにした.つぎに,これらの成果を自然エネルギー大量導入時の系統制御・機械系の制御問題に適用し,手法の有用性を評価した.
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