本研究では機能的電気刺激を用いた FES ペダリング運動と FES ローイング運動の利点を兼ね備えた FES 交互屈伸運動による新しいリハビリテーション手法を提案した.特に,機能的電気刺激を用いて左右の脚を交互に屈伸運動させる制御則と,適切な速度でトライクを走行させるための制御則を提案し,理論的な安定性解析をおこなった.実用面からの貢献としてチェーン・プーリギア機構と直線運動を回転運動に変換する機構の2つをリカンベントトライクに加えることでリハビリテーションシステムを構築し,健常者を被験者とする検証実験により提案手法の有用性を検証した.
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