メッキの技術である電気化学堆積によって、酸化鉄薄膜太陽電池を作製した。赤サビ(酸化鉄)を材料とし、電気化学堆積という簡便な手法で作製することで、究極に安価な太陽電池作製を目指した。主な成果は以下の4点である。①FeSO4水溶液を用いた電気化学堆積によりFeOOH薄膜が得られ、それをアニールすると酸化鉄Fe2O3になった。②無添加酸化鉄はn型であり、CuSO4を溶液に加えることで伝導型はp型になった。③パルス電圧印加により銅添加膜の平坦性が向上し、銅の分布がより均一になった。④無添加薄膜と銅添加薄膜を積層し、pn接合太陽電池が作製できた。
|