二ホウ化マグネシウム(MgB2)、または銅酸化物超伝導体など高いTcを有する物質を用いることにより、20Kで動作する超伝導ナノ細線単一光子検出器(SSPD、SNSPD)の実現を目指した。MBE成膜条件最適化によるMgB2極薄膜のTc向上、および電子線描画またはHeイオン顕微鏡を用いたナノ微細加工によって動作温度向上を目指したが、動作温度は最高11Kであった。Tc=42Kを示す銅酸化物超伝導体La1.85Sr0.15CuO4極薄膜を用いたSSPDは、30Kにおいて光検出可能だが単一光子検出感度は得られなかった。
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