研究課題
基盤研究(C)
光ファイバー通信システムで用いられる導波路型光スイッチの光回路設計を検討した。1×N位相アレイ型光スイッチにおける各アレイ導波路への光パワー分配比を、従来のガウス分布とは異なる窓関数に設定することにより、50 dBの高消光比が得られることをシミュレーションにより示した。また、複合干渉計型光スイッチについて、動作波長範囲を拡大し、出力ポート数を拡張するための回路構成を明らかにした。これにより、大規模な光スイッチの光回路設計を確立した。
光ファイバー通信システム、光波工学
光ファイバー通信システムにおいて、光信号を電気信号に変換することなく、その経路を切り替えるために光スイッチが用いられる。本研究では、光スイッチの中でも、小型集積化が可能で、量産性に優れるという特長をもつ導波路型光スイッチについて、新規な光回路の構成を示した。回路の設定をわずかに変えることで、光スイッチの性能が大きく向上することがわかった。こうした高性能で大規模な光スイッチは、光ファイバー通信ネットワークやデータセンター内ネットワークにおいて有用である。