老朽化が深刻化する橋梁などの社会インフラの長寿命化を効率的に実現するためには、経年変化した構造物の実際の性能を精度よく定量的に評価することが必要である。現在は技術者の目視点検結果に基づき、外観から4段階で評価することが基本となっているが、これを実際に内部で発生している応力値で簡単に評価することができれば、補修や架け替えが真に執拗な構造物を効率よく発見できる。本研究では、デジタルカメラで撮影した多数の画像から、構造物の変形やひび割れ、腐食による板厚減少が分かる3次元モデルを構築し、さらに応力解析が可能なFEMモデルに変換する手法を開発した。
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