模擬試料を用いて作成した供試体に対しガラスビーズ(φ=約0.5mm)を衝突させる実験を,模擬供試体強度,ガラスビーズの入射角度と入射速度をパラメータとして実施した。これより,模擬供試体の強度(一軸圧縮強度)と侵食量の関係は,qu=100kN/m2は入射角度の増加とともに侵食量も増加するのに対し,qu=200kN/m2とqu=300kN/m2は入射角度30度が侵食量最大となり,入射角度60度では減少する結果が得られた。したがって粒子衝突によるクラストの崩壊は,金属の入射角度-エロージョン量関係と同様であるものと考えられる。
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