18年が経過した野外盛土の降雨後の水分移動特性の変化を再調査し,施工当時との挙動比較,内部侵食との関連性の考察を行った。盛土表層付近では細粒分が顕著に減少,間隙比が増加し,内部でも植物根の侵入が生じていた.繰返し荷重作用時のしらす土粒子単体の圧縮性,摩耗を定量的に把握した.土水連成解析にて,その圧縮性,摩耗性を考慮した解析を行った.さらに,しらす土の構成則について,別途陽解法によるプログラムを作成し,土構造を反映する移動硬化則の背応力の応力比依存性について実測結果と比較検証した.ベントナイトによる細粒分補充効果について透水性の低下には寄与するものの,強度向上効果は得られなかった.
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