• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2019 年度 実施状況報告書

超音波を利用した浚渫土の減容化技術の開発に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 18K04358
研究機関徳山工業高等専門学校

研究代表者

上 俊二  徳山工業高等専門学校, 土木建築工学科, 嘱託教授 (30124093)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワード浚渫土 / 超音波 / 減容化 / 細粒土
研究実績の概要

本年度(2020年度)は,昨年度に引き続き、超音波照射によるシルトなどの細粒土の水中堆積土の減容化特性(目標減容化率30%)を明らかにする目的で,水中を堆積中の土粒子に対して水平方向から超音波を照射することによる室内試験を試みた.昨年度は30kHz以上の周波数において出力電圧が低下するなどの不備があった可能性が高く,その装置での実験に関しては満足な結果が得られなかった.本年度は超音波を出力する振動子などの実験装置に改良を加え,周波数・電圧をより正確に出力できるように改良を試みた,シルト以下の粒径に対してはは30kHz以上の周波数が適切と仮定し,30~60kHzの周波数で実験を試みた。実験方法は試料に水を加え,含水比150%に調整した泥水を作成し,モールドに投入した時の泥水の高さが約9cmになるように調整した.超音波照射時間は30分とした.試験終了後にモールド下部から2cmの高さで堆積した試料の湿潤質量,乾燥質量を測定し,含水比w(%),間隙比e,相対密度Dr(%),減容化率Dv(%)を計算した.その結果,ケイ石粉などのシルトでは周波数37.5kHz,出力電圧200Vにおいて減容化率30%を得ることができた。しかし、40kHz以上の周波数については出力電圧が低くなり減容化特性を完全に把握することができていない.来年度は装置にさらに改良を加えることで40kHz以上の周波数においても100~300Vの電圧を出力できるようにすることが必要であると考えられる.れる.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

昨年度の研究成果に比べ、シルトのような細粒土に対しても減容化率30%を得ることができ、実用化に向けての可能性が見えたが、実際の現場で対応できる実用機の試作までには至らなかったため。

今後の研究の推進方策

40kHz以上の周波数については出力電圧が低くなり減容化特性を完全に把握することができていないため、試験装置にさらに改良を加えることで40kHz以上の周波数においても100~300vの電圧を出力できるようにすることが必要であると考えられる。今後は、以上の点に改良を加え、実際の現場で対応できる実用機の試作を行う予定である。

次年度使用額が生じた理由

今年度、現場での試験に向けた実用試験装置の作成を予定していたが、室内試験装置の改良と室内試験に時間がかかり、実用試験装置が作成できなかったため

URL: 

公開日: 2021-01-27  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi