大河川の支川流域で、計画規模を超えるような豪雨が生起する災害が近年頻発している。しかし、降雨の強度は考える面積スケールが小さいほど強くなるという傾向があるため、大河川の流域全体について統計解析によって得られた例えば再現期間100年の降雨が、より面積スケールの小さい支川流域で見るとその再現期間は100年より小さくなる。本研究では、この関係とそれに基づく洪水リスクの違いを定量的に示す方法を確立したものであり、大流域の下流部に位置する都市部と、中上流部に位置する中山間都市との安全度を評価・比較することや、本支川のバランスを考えつつ流域内の一貫した安全性を検討することを可能にしたものである。
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