地震などの災害時においては、サプライチェーンの確保による国民生活の維持と経済活動の持続が重要となる。それゆえ、災害への耐性に優れ、被災からの回復力を保持する強靭な物流と、それを支える交通ネットワークやサプライチェーンネットワークの形成が肝要である。本研究は、その一助となるものであり、ネットワークの強靭性の定義や強靱度算定手法、さらには、それらを用いて、マルチモーダルなスーパーネットワークを評価する手法を提案する。これらの手法、ならびに、それらを用いてネットワークを最適設計することは、行政側の有用な物流強靭化策の企図につながり、企業側の施策理解や事業継続計画の策定に寄与する。
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