東日本大震災津波被災世帯の居住地移動を電話帳に基づく追跡で明らかにし、居住地データベースを作成した。調査対象は2007年-2012年間の転居、2012-2020年間の転居である。対象地域は宮城県の気仙沼市、南三陸町、女川町、石巻市の4市町、岩手県では宮古市、山田町、大槌町、釜石市、大船渡市、陸前高田市の6市町、移転先は上記10市町に加え、盛岡市、滝沢市、花巻市、北上市、一関市、仙台市、大崎市、東松島市の8市である。データベースの概要は以下の通り。①データ総数は11.9万世帯である。②2020年現在の居住地が判明したのが約7.1万世帯、うち、震災後の転居世帯は約13,200世帯であった。
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