本研究課題は,1)眼鏡型装置(視線計測・3軸加速度センサ・3軸角速度センサ)とスマートウォッチ(GPS)によって収集した生理指標を含む時系列センサデータを用いて歩行者の活動状態を精度良く自動検出するとともに,2)視線計測結果から原因となる対象を特定する技術の開発を目的として実施した.このうち,前者については十分な成果を得た.また,後者についても概ね達成することができた.更に,視線の動きを表すスキャンパス同士の非類似度に対する因子の影響をPERMANOVAによって検定する方法論を提案し,注視行動と道路環境に対する慣れ・不慣れおよび自動車免許保有との関係について有意な影響があることを発見した.
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