本研究は間欠接触酸化法と呼ぶ原理を用いて下水を管路内で浄化する技術の開発、および、そこに存在する微生物への影響について検討しようというものである。下水の流下が間欠的な時、下水の水位が低下し微生物担体が直接空気に晒される。間欠接触酸化法はその際に微生物に酸素が供給されることに着目し、電力エネルギーを消費することなく下水を浄化しようというものである。本研究ではその性能を明らかにすることができた。スポンジ設置面積あたり、条件にもよるが概ね30g/m2/d程度の性能を得ることができる。一方、微生物相への影響の解明については今後の課題として残った。
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