地震動を受けた鉄筋コンクリート(RC)建物の柱梁接合部が曲げ降伏破壊したあと、三方向地震動によって軸崩壊に至る力学機構を三つのモードに分類してその特徴を明らかにした。本研究で実施したRC柱梁部分骨組の実験に基づき、柱梁接合部内で柱主筋が座屈しコンクリートが圧壊することで、上柱と下柱とが柱梁接合部を中心に折れ曲がって柱軸力を保持できなくなり、軸崩壊することを指摘した。 この成果は、RC柱梁接合部の軸崩壊を防止するための新しい耐震設計法の提案に活用できる。これは、新規に設計する鉄筋コンクリート建物の耐震性能の向上および建物の長寿命化に貢献するため、社会的な意義は大きい。
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