研究課題
1、本研究内容の一部の構造ヘルスモニタリングシステム(以下SHMと略す)のデータ蓄積に関しては、2022年3月16日起きた大地震に対してシステムは2回目(前回は2021年2月13日)のイエロー警告を出し、「構造物に被害の可能性がある」と貴重なデータを再度蓄積できた。構造物の主要な構造部材に問題がないが、このデータを下記の4解析に貴重なデータとなっている。2、SHMの新しい手法として画像解析による変位測定システムを開発のための画像解析アルゴリズムを作成した。地震時に撮影するカメラも同時に揺れるのでその揺れを取り除くことが重要である。そして数多く振動台実験を行いアルゴリズムを修正しながらその有効性を確かめた。2‐1、一般的構造でも中間層免震構造でも、画像解析できた。解析結果を同時に設置してあるレーザー変位測定とほぼ一致であることが分かった。2‐2、地震でカメラが回転が起きても撮影した画像で構造変位を特定できるようになった。2‐3、実装時に悪天候を想定して降雨装置を用いて実験を実施したが、その雨の影響が殆どなかったことが分かった。しかし、振動台を濡らさないように降雨は振動台とカメラの間の一部であったため、実際と多少異なることがある。3、実装に関して次の成果が得られた。3‐1、実装の対象構造物は東北工業大学の10号館と選定し、基準点を選定して設置した。3‐2、高性能カメラ及びノートPCを起動させるためのトリガーを振り子とWEBカメラを用いて開発し現在設置完了である。3‐3、システムの設置完了し、地震に待機状態である。4、FEMを用いて対象構造物の詳細解析モデルを作成し、14の地震の加速度応答を解析し、実測加速度と差が少ないことが分り現在誤差評価法について検討中である。上記の成果を2023年9月の日本建築学会大会に6編の論文を投稿し発表する予定である。
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すべて 国際共同研究 (1件) 雑誌論文 (15件) (うち国際共著 14件、 査読あり 15件) 学会発表 (4件)
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