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2021 年度 実績報告書

構造体コンクリートの材料分離に伴う品質低下を防止するコンクリート工事方法の確立

研究課題

研究課題/領域番号 18K04446
研究機関名城大学

研究代表者

寺西 浩司  名城大学, 理工学部, 教授 (30340293)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2022-03-31
キーワード間隙通過性 / AI / 機械学習 / 学習モデル / レディーミクストコンクリート / 製造管理 / 粒度分布 / 粗粒率
研究実績の概要

本研究課題における一昨年度および昨年度の研究では、スランプフローの小さな領域において、高流動コンクリートの「鉄筋間通過を伴う充填性」に対して細骨材が大きな影響を及ぼすことを明らかにした。また、このことは、通常のコンクリートに対しても同様に当てはまるものと考えられる。一方、レディーミクストコンクリート工場では、時として、コンクリートの製造に供給される骨材の粒度分布に大きな日内変動が生じることが報告されている。このような骨材粒度の変動に対応して、安定した鉄筋間通過性やワーカビリティーを有するコンクリートを製造するためには、本来であれば、リアルタイムで骨材粒度を把握してそれを調合に適宜反映する仕組みが必要となる。このような背景から、本年度の研究では、Google Auto ML Visionを利用し、細骨材および粗骨材の撮影画像を基に機械学習により粗粒率を判定するAIモデルの可能性について検討した。そして、学習時と同じ骨材、および種類の異なる骨材を対象としてAIによる粗粒率判定を行い、その精度を検証した。その結果、以下の結果が得られた。
(1)構築した機械学習モデルは、モデル構築用と同一の骨材に対し、粗骨材では80%以上、細骨材では約70%の確率で正しい粗粒率を判定した。また、細・粗骨材ともに、約90%の確率で誤差0.1の範囲の粗粒率を回答した。
(2)構築した学習モデルは、モデル構築用と粒度分布の異なる異種の細骨材に対しては、粗粒率を正しく判定することができなかった。この点に関しては、今後、より広範な骨材を用いた機械学習モデルの構築が必要と考えられる。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2021

すべて 雑誌論文 (5件) (うちオープンアクセス 5件)

  • [雑誌論文] 種類の異なる細骨材を用いた高流動コンクリートのワーカビリティーおよび間隙通過性(その6.500mm以上のスランプフローを対象とした実験の計画)2021

    • 著者名/発表者名
      河合逸希,寺西浩司,坂東義之,近藤雅哉
    • 雑誌名

      日本建築学会大会学術講演梗概集

      巻: A-1 ページ: 301-302

    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] 種類の異なる細骨材を用いた高流動コンクリートのワーカビリティーおよび間隙通過性(その7.ブリーディング、凝結および圧縮試験の結果)2021

    • 著者名/発表者名
      近藤雅哉,寺西浩司,河合逸希,坂東義之
    • 雑誌名

      日本建築学会大会学術講演梗概集

      巻: A-1 ページ: 303-304

    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] 種類の異なる細骨材を用いた高流動コンクリートのワーカビリティーおよび間隙通過性(その8.壁打込み試験の結果)2021

    • 著者名/発表者名
      小原大空,寺西浩司,河合逸希,坂東義之,近藤雅哉
    • 雑誌名

      日本建築学会大会学術講演梗概集

      巻: A-1 ページ: 305-306

    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] 種類の異なる細骨材を用いた高流動コンクリートのワーカビリティーおよび間隙通過性(その9.間隙通過性および分離抵抗性の評価試験方法の検討)2021

    • 著者名/発表者名
      前田周磨,寺西浩司,河合逸希,坂東義之,近藤雅哉
    • 雑誌名

      日本建築学会大会学術講演梗概集

      巻: A-1 ページ: 307-308

    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] 種類の異なる細骨材を用いた高流動コンクリートのワーカビリティーおよび間隙通過性(その10.使用材料および調合が間隙通過性および分離抵抗性に及ぼす影響)2021

    • 著者名/発表者名
      坂東義之,寺西浩司,河合逸希,近藤雅哉
    • 雑誌名

      日本建築学会大会学術講演梗概集

      巻: A-1 ページ: 309-310

    • オープンアクセス

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公開日: 2022-12-28  

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