医療型障害児入所施設の小規模グループケア加算の取得が極めて少ない要因には、3つの主な物理的要件がある。特に、定員8名以下の規模要件は施設の計画・建設時に考慮しておかなければ改修では達成が極めて困難である。一方、設備要件と居室要件はホスピタルモデルに比べて小規模ユニット型の療育環境は適合し易く、改修等も効果的であることが分かった。 一方で、職員配置要件やケア要件は適合できるが、早出勤務と遅出勤務を多く配するなどのシフト上の十分な検討が必要である。また、夜間の時間帯は、併置された別ユニットのケア応援等によって当該療育ユニットを不在にする時間帯が見られ、見守り確保は困難である事実が明らかになった。
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