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2018 年度 実施状況報告書

廻船ルートで栄えた日本海沿岸(北陸~東北地域)町家の建築構法・建築文化の継承

研究課題

研究課題/領域番号 18K04490
研究機関和洋女子大学

研究代表者

小林 勉  和洋女子大学, 家政学部, 特任教授 (10646938)

研究分担者 西村 伸也  新潟大学, 自然科学系, 教授 (50180641)
棒田 恵  新潟大学, 自然科学系, 助教 (80736314)
研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2022-03-31
キーワード町家 / 出し桁 / せがい造り / 酒田市 / 飛島
研究実績の概要

初年度は北陸地域の中でも内部空間調査を行っていなかった滑川や岩瀬浜などの再確認を行った。北陸エリアについてはほぼ調査を終了し、今後は追調査程度かと思われる。
実施計画では,その後、福井県エリアの調査を行う計画であったが、先に山形県エリアの事前調査を行った。酒田市内の大火を免れた地域を中心に目視調査・写真撮影を行った。酒田市内で、せがい造りの町家は少なく、平入りの屋根形状より入母屋などが多く見られた。また、飛島という酒田から1時間ほどの小さな島にある港町の町家では、多層梁(多段梁り)や二階の妻面が出し桁で構成される珍しい構法が見られた。妻面出し桁は、5~6件現存している。今後この調査も継続したいとか考える。この構法は酒田市内でも数件見られたことから、通常は軒側に張り出す構法が、妻側から桁が出て屋根を支えている珍しい構法感じるに。これも片持ち梁のひとつの手法としてとらえることが出来ると考えられる。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

理由
北陸エリアで一定の調査が終わり、酒田エリアを先に調査を開始した。せがい造りの構法が東北地方に直接伝承されていないようにも思われ、秋田まで目視調査をし確認したい。それにより、せがい造りの北限が新潟地域の村上地域と推測されそうである。このあたりを本年度探りたい。福井地域と研究年度は異なるが全体ではおおむね順調に研究が進展していると考える。

今後の研究の推進方策

今後、福井エリアについても先に目視調査・事前調査を行いか廻船ルートのつながり、伝承を再確認したい。それにより、福井~石川~富山~新潟~山形の全体像を探りたい。ダイナミックな研究であるが、今後全容の解明が進められそうである。

次年度使用額が生じた理由

研究はおおむね順調に進んでいるが、福井エリアの事前調査などの旅費や酒田エリアの実測調査を中断し、近隣の目視調査を優先したため、謝金なども予定より低額で推移した。それらから、文献調査を行い活動費が抑えられたため、差異が生じた理由である。

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公開日: 2019-12-27  

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