研究課題/領域番号 |
18K04491
|
研究機関 | 芝浦工業大学 |
研究代表者 |
志村 秀明 芝浦工業大学, 建築学部, 教授 (10333139)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
|
キーワード | 国際化 / グローバルとローカル / まちづくり / インバウンド / 都市デザイン / 公共空間 |
研究実績の概要 |
コロナ禍が継続しているため、新たな海外調査は実施できなかった。そのため、国内調査を進めると共に、これまで収集したデータ分析と研究成果の整理、論文や著作としてのとりまとめを行った。研究成果の発表では、これまでの研究成果の蓄積に基づき、また国内調査に基づく研究を進めることはできたため、結果としてほぼ順調に進めることができた。査読論文を1本発表すると共に、書籍『建築・まちづくり学のスケッチ』(花伝社、2021年11月発行)を1冊まとめることができた。また国内学会の学術研究発表会では、4本の研究発表を行うことができた。査読論文は、「水辺と高架下空間を含む公共空間の一体的整備・活用の検討方法」(日本都市計画学会都市計画論文集)であり、国際的に整備が進む水辺公共空間の周辺公共空間との一体的な整備・活用の検討方法に関する知見を提示することができた。書籍では、コロナ禍で人々のライフスタイルが変化し、身近な生活環境への関心が高まっていることを背景に、スケッチを通じて、まちと向き合うことの大切さを示した。国内学会での研究発表は、世界的に空洞化が進む地方都市中心市街地の再生を目指した「まちなか広場」に関する研究、やはり世界的に注目されている公共空間の活用を促進するパークマネジメントに関する研究、木造リノベーション店舗に関する研究、そして世界的に深刻な状況が続くコロナ禍における景観保全観光地区の動向に関する研究であった。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
コロナ禍により、海外調査が実施できていない。同様の理由で、国際会議での研究発表も思うように進まなかった。国内調査は、世界的に導入が進む再生可能エネルギー施設とまちづくりに関して主に行った。その成果は、2022年度にとりまとめ研究発表する予定である。2021年度の研究発表は、ほぼ予定通り進めることができた。
|
今後の研究の推進方策 |
ここ2年間全く進められていない海外調査を実施したい。国際的に導入が進む再生可能エネルギーとまちづくりとの関係に注目している。調査対象地は、2021年度にウェブ調査や電子メール調査を行ったドイツ・フライブルク市や、カナダの環境共生都市の仕組みを把握したいと考えている。国内調査でも、主に再生可能エネルギーとまちづくり、また歴史・文化の継承とまちづくり、コロナ禍によるまちづくりの変化といった国際的な課題について研究を進めていく。
|
次年度使用額が生じた理由 |
海外調査が実施できず、予定通り研究が遂行できなかったため。予算の繰越しは申請済みである。2022年度は、海外調査も実施、予定通り研究を完了する予定である。
|