1福井市市街化区域における未利用地の分布実態と未利用地所有者の意向把握を行なった。また、福井市に対して、調査結果の報告会兼意見交換会を実施し、低 未利用地の活用に関する意見交換を実施した。 2福井県あわら市の非集約エリアに位置する X 団地を対象として、 (1)不在地主への未利用地の管理・貸与・寄付に関 するニーズの把握、(2)居住者への未利 用地の管理・活用に関するニー ズの把握、(3)アンケート結果と共に、地元の居住者組織との意見交換を 実施し、非集約エリアの住宅地における居住者組織に よる不在地主所有の未利用地の管理・活用可能性を検討した。 32021年9月より福井市中心市街地に位置する新栄地区を対象に、「小規模混在型での保全的更新」を目指して地権者からなる「新栄の未来を考える会」やまち づくり福井、福井市、専門家等と継続的に事業実施の可能性を模索している。具体的には、2週間に1回、「新栄の未来を考える会」のメンバーと共に、勉強会兼 打ち合わせを行うと共に、2022年1月には、真野洋介先生(東京工業大学)と野田明宏先生(住まい・まちづくりデザインワークス代表)による講演会兼意見交 換会を実施し、2022年3月にはテナントとの意見交換会を実施した。これによって、小規模な共同建替や複数物件の共同化によるリノベーションなど具体的更新 手法や空間、機能の検討を行うと共に、地権者やテナントへのヒアリング調査なども行いながら、新栄地区の持つ独特の雰囲気や魅力を継承しつつ、新栄地区全 体としての課題の改善やまちの価値も高められるような創造的な空間や活動の展開について検討を行おうとしている。
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