本研究の成果としては、1.まちなか地区など市街地内での低未利用地の居住地としての更新実態を明らかにするとともに、まちなかの方が郊外よりも住環境評価が高く、自家用車の保有台数を減らしたり、中古住宅を活用するなどによって、長期的には、郊外よりもまちなかの方が居住コストも安くなることが明らかになった。2.空き地の菜園利用や複数区画利用は郊外だけでなく、まちなかにおいても有効な手法であることが明らかになった。 さらに、3.あわら市X団地や福井市新田塚地区のくろまるガーデン周辺、福井市中心市街地の新栄地区において、市民主体の住環境の質の向上や改善に向けた具体的動きの基盤をつくることに繋がったと考えられる。
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