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2022 年度 実績報告書

日本、中国、韓国におけるバリアフリー環境とユーザー参加の推進・評価に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 18K04519
研究機関東洋大学

研究代表者

高橋 儀平  東洋大学, 工業技術研究所, 客員研究員 (60058162)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2023-03-31
キーワードバリアフリー / 日中韓比較 / バリアフリー法 / 当事者参加 / 障害者団体 / バリアフリー評価
研究実績の概要

1.2022年度(延長期間最終年度)の研究実績
昨年度に引き続き東京2020大会以降の共生社会ホストタウンのバリアフリーに関わる当事者参画の状況を調査した。この調査では昨年度回答があった自治体を対象にメール調査を行い88団体からの回答があり、各自治体で当事者参画の一定の進捗が認められた。また、日本福祉のまちづくり学会への活動参加を通じて国内各地の当事者参画の動きを把握し、当事者自身の意識、設計者、事業者、行政の意識を確認する公開研究会を同学会未来型UD戦略委員会で研究代表者が立案し実現した。その他当事者参画の実践事例では、研究代表者が技術協力として参画した複数の公共施設整備において、当事者参画によるユニバーサルデザイン・ワークショップへの技術支援を行ない、障害当事者、設計者、行政等の関わり方の変化と共有すべき重要な整備プロセスを把握した。
2.研究期間全体の成果概要
2018年以降コロナ禍前までは韓国障害開発院等の訪問調査を繰り返し実施した。国内では東京都北区、渋谷区、大田区、明石市、及び新国立競技場の整備事業等で障害当事者がバリアフリーの政策決定、設計プロセスにどう参画することができるか、その課題について現状を把握した。2020年以降は主にWEBを利用して、研究協力者である韓国障害開発院柳バリアフリー室長、北京理工大学宮教授、中国建築大学林文潔教授、北京建築設計研究員焦氏と研究交流、加えて北京2022冬季オリンピック組織委員会バリアフリー専門家との情報交換を行った。この間韓国障害開発院主催の国際ユニバーサルデザインセミナーに日本の現状を報告した。研究の主な結論として、日本国内では東京2020大会以降急速に参画状況が改善されたが法による担保は変わらず、中国及び韓国ではバリアフリー法改正による参画ルールが一定程度確立していることが把握できた。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2022

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 障害のある子どもとその保護者の外出時の行動・利用における環境整備課題2022

    • 著者名/発表者名
      菅原麻衣子、髙橋儀平、野口裕子
    • 雑誌名

      日本建築学会計画系論文集

      巻: 87巻 ページ: 1688、1698

    • DOI

      10.3130/aija.87.1688

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 東京2020大会競技場(国立、都立施設を中心に)整備~UDワークショップとユーザー参画の取り組み~2022

    • 著者名/発表者名
      髙橋儀平
    • 雑誌名

      福祉のまちづくり研究

      巻: vol.24.NO,1 ページ: 24、29

  • [学会発表] 共生社会ホストタウンの成果と課題 ~東京2020オリパラ大会後における当事者参画の動向~2022

    • 著者名/発表者名
      髙橋儀平、永元真也
    • 学会等名
      日本福祉のまちづくり学会
  • [学会発表] 文化遺跡におけるバリアフリー観覧環境に対する現状と課題 -韓国の朝鮮時代における宮・陵・宗廟を対象として-2022

    • 著者名/発表者名
      柳尚吾、髙橋儀平
    • 学会等名
      日本福祉のまちづくり学会
  • [図書] 快適なトイレ2022

    • 著者名/発表者名
      日本トイレ協会編 髙橋儀平ほか著
    • 総ページ数
      344
    • 出版者
      柏書房
    • ISBN
      978-4-7601-5467-8

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公開日: 2023-12-25  

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