• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2022 年度 実績報告書

深海用ソフトロボティクスの実現へ向けて -非線形同期制御を使った人工筋肉の研究-

研究課題

研究課題/領域番号 18K04577
研究機関東京海洋大学

研究代表者

田原 淳一郎  東京海洋大学, 学術研究院, 教授 (30280366)

研究分担者 小池 雅和  東京海洋大学, 学術研究院, 准教授 (70756337)
研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2023-03-31
キーワードVan der Pol / SWARM / McKibben / Kestrel Gripper
研究実績の概要

前段階として、マイクロプロセッサに導入したVDP方程式と空気圧シリンダを使った同期試験を実施した。スライド式の距離計測器と空気圧シリンダをトライアングルに組み、電磁弁の開閉をVDPにより制御し同期可能かを調査した。その結果、同期可能である事を確認できた。懸念していた高額なサーボ弁を使わずとも可能になった。
ソフトロボティクスの人工筋肉を実現すべくMcKibben型とKestrel Gripper型の人工筋肉を作成し試験を行った。
McKibben型はシリコンチューブと繊維(ナイロン)スリーブを用いる。0.5MPa程度の空気圧であれば容易に既存の圧力システムで制御が可能である事が確認できた。また本方式では人工筋肉の軸方向の収縮よりも径方向の膨張を利用する方が現実的な解である事が確認できた。軸方向の反りは繊維スリーブの伸長率の差に大きく依存する。ここが大きな問題となる。しかし、汎用品のシリコンチューブ・継ぎ手等を活用出来る点ではメリットが大きい。Kestrel Gripper方式は30kPa程度の圧力で設計した方向へ形状を変化させる事が可能で合った。一方で、シリコンモールド成型は制作した筋肉の品質差が大きく、性能が均一なアクチュエータの作成が困難である。
以上のことから、McKibben型の人工筋肉でシリコンチューブを繊維スリーブで拘束する方法が望ましいという知見を得た。現在は布やニット等で場所によって伸長率の異なる繊維スリーブの試作を検討している。また、人工筋肉のVDP制御においては曲げセンサーを活用する事が困難であると判断したため画像認識により人工筋肉の変化量を計測するシステムへ拡張中である。また、本人工筋肉の運動は群れロボット(SWARM)の動作と見なせると考えられたため人工筋肉の結合ルールの基礎研究とSWARMの群れ生成をVDPによって実施した。本研究を国際会議で発表した。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2023

すべて 学会発表 (2件) (うち国際学会 2件)

  • [学会発表] Simulation of swarm robot synchronization using VDP oscillator2023

    • 著者名/発表者名
      Julie Fromager, Junichiro Tahara, Morito Makoto and Shun Fujii
    • 学会等名
      AROB-ISBC-SWARM2023
    • 国際学会
  • [学会発表] Sea urchin habitat density survey test in a coastal area using a μ-ASV2023

    • 著者名/発表者名
      Makoto Morito, Junichiro Tahara, Shun Fujii, Hiroshi Matsunaga, Kenichiro Sato
    • 学会等名
      AROB-ISBC-SWARM2023
    • 国際学会

URL: 

公開日: 2023-12-25  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi