キャビティ面積およびプロペラ効率を目的関数とする多目的最適化問題を解く手法を開発し、その妥当性を模型試験によって確認した。一般貨物船用のプロペラを原型とした改良プロペラの模型試験の結果、設計点付近でプロペラ効率が約2%向上し、キャビテーションによる変動圧力が減少していることが確認された。 変動圧力と強い相関のあるキャビティ体積を短時間で推定する計算法を開発した。この方法は、定常な一様流中の2次元翼に発生するキャビテーションの形状を気泡力学に基づいて推定する方法をプロペラ翼に適用するもので、青雲丸Ⅰ世のプロペラの伴流中でのキャビティ体積を計算したところ、実験結果との良好な一致が確認された。
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