研究課題
システムの運用環境や運用条件に存在する不確実・不完全な情報環境下におけるシステム信頼性評価法,安全性評価法を構築することを目的としている.2021年度の研究実績としては,国内外の論文誌・専門誌に4編の論文が掲載された.これらの内容は,1.製品需要に関する情報として,需要量の平均と分散のみが予測された状況における製造業者,卸売業者および販売業者の2者からなるサプライ・チェーンでの各業者間で交わされる契約条件の協調的決定法を明らかにし,日本経営工学会論文誌で公表,2.統計的データがポアソン過程に従う状況において,ポアソン過程のパラメータについて状態変化が起きる状況を考慮し,この状態変化を追跡し,変化点を抽出するための方法を提案し,日本経営工学会論文誌で公表3.工程品質の平均値に関する安定性をベイズ理論と情報理論に基づき行い,変動期から安定期への移行を評価するための方法を提案し,Quality and Reliability Engineering Internationalで公表,4.M/M/s待ち行列システム到着した客が列につくことを躊躇するボーキングという現象を考慮した解析方法を統計力学的観点から構築し,Journal of Industrial and Management Optimizationで公表として要約される.また,国内の学会において以下の内容の発表を行った.1.設備管理における信頼性保全政策において,設備の故障に関する情報が不完全な状況,具体的にはその平均と分散のみが既知である状況に対して,リスクを最大限に考慮した上で信頼度を最大にするための保全計画立案法を提案した.
すべて 2022 2021
すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 4件、 オープンアクセス 2件) 学会発表 (2件) (うち国際学会 1件)
Journal of Industrial and Management Optimization
巻: 18 ページ: 25~25
10.3934/jimo.2020141
日本経営工学会論文誌
巻: 72 ページ: 99~109
10.11221/jima.72.99
巻: 72 ページ: 159~168
10.11221/jima.72.159
Quality and Reliability Engineering International
巻: Online First ページ: 1~10
10.1002/qre.3028