| 研究課題/領域番号 |
18K04627
|
|---|
| 研究機関 | 活水女子大学 |
|---|
研究代表者 |
新田 章子 活水女子大学, 看護学部, 准教授 (30457501)
|
|---|
| 研究分担者 |
黒木 智鶴 活水女子大学, 看護学部, 講師 (00783359)
三浦 沙織 活水女子大学, 看護学部, 助教 (60783363)
中尾 理恵子 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(保健学科), 准教授 (80315267)
本多 由起子 熊本大学, 大学院先端科学研究部(工), 研究員 (90782219)
|
|---|
| 研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
|
| キーワード | 地理的不利状況 / 斜面地域 / 認知症 / レジリエンス / 地域づくり |
|---|
| 研究実績の概要 |
研究の目的は、地理的に不利益な条件をもつ斜面市街地に暮らす住民のレジリエンスと認知症予防に関する活動の認識と実態を明らかにすることである。2018年度は長崎市内の斜面市街地（十善寺地区、北大浦地区、南大浦地区）のフィールド調査と住民へのインタビューを実施した。フィールド調査では、斜面市街地の急速な高齢化のため、郊外への平坦地への人口流出もあり、空き地や空き家が増加していることが分かった。そこで空き家を改装して活動拠点としてコミュニティを支えている団体にもインタビューを実施した。斜面市街地の地域支援を考える上で、認知症高齢者を支えている地域包括支援センターの認識を知ることが極めて重要であることがわかった。そのため、当初の研究計画に追加して、2019年度は地域包括支援センターの職員を対象としたキーインフォーマントインタビュー調査を実施する予定である。インタビュー開始前には文書と口頭で、研究目的、方法、想定される不利益、途中辞退した場合でも不利益は生じないことやインタビュー中に知り得た情報については他言しないことを説明し、同意を得る。
また、2018年度の計画では、フィールド調査の他にも自記式質問紙調査を予定していたが、質問紙の作成は準備段階であり、2019年度は自記式質問紙調査の質問紙を完成させ、所属機関の倫理審査委員会で承認を受けた後、長崎市斜面市街地８地区と対照地区を研究対象とした調査を実施する予定である。自治会を通して調査依頼するため、調査対象者が強制力を感じることがないように、配布資料には回答は自由意思に基づくこと、研究への不参加や途中辞退した場合でも不利益は生じないことを明記する。
さらに、2018年度実施したフィールド調査に加え、GISを使用したアドレスマッチングやデータの重ね合わせ、マッチングネットワーク解析を行い、課題の背景や全体像を分析していく予定である。
|
| 現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
2018年度の計画では、フィールド調査の他に自記式質問紙調査を予定していた。質問紙の作成は準備段階であり、約20％の達成度である。
|
| 今後の研究の推進方策 |
2019年度は自記式質問紙調査の質問紙を完成し、所属機関の倫理審査委員会で承認を受けた後、調査を実施する。さらに、2018年度のインタビューから派生した地域包括支援センターの職員を対象としたインタビュー調査に関しても、研究計画書を完成後、倫理審査委員会での承認を得て、調査を実施する予定である。
|
| 次年度使用額が生じた理由 |
2018年度自記式調査研究を実施する予定であったが、質問紙の作成等の遅れから実施することができなかったため、2019年度に質問紙を完成し実施する予算に充当する。
|
