準自動運転を対象にドライバのLocus of Control(行動制御の意識の所在)と視覚認知の関係解明を目的とした。まず、脳波との関係では、内的統制群は眠気に伴い視覚認知処理の時間が増えて投入する注意資源量は減少するが、反応時間遅れは現れなかった。外的統制群は眠気と認知処理時間の増加に伴い注意資源量をより投入するが、反応時間遅れが現れた。次に、視認行動との関係では、内的統制群は眠気に伴い視認までの時間が増えたが、Complacencyの自覚で反応時間遅れは生じにくいことを示した。外的統制群は眠気やComplacency状態自覚の前から、受身な態度により反応時間に遅れが生じたことを示した。
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