磁気スキルミオンと呼ばれるナノスケール磁気渦構造が、次世代磁気メモリの担体として期待されている。B20型構造をもつ遷移金属ゲルマニドは典型的なスキルミオンホスト材料であり、近年精力的に研究されているが、 ほとんどの場合これらの合成には高温高圧合成法が必要であり、元素選択が極めて限定的であった。そこで本研究は、より簡便に、かつ幅広い物質選択を可能にする合成手法として、メカニカルアロイング法をスキルミオン物質探索に応用することを目的とした。メカニカルアロイング法により、種々の2元系および3元系遷移金属ゲルマニドにおけるB20型構造の形成を明らかにした。
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