研究成果の概要 |
本研究では、大気中で調製した試料と同等の圧電特性を示すBaTiO3系およびNaNbO3系無鉛圧電セラミックスをNi金属電極が使用可能な低酸素分圧下で作製する技術の確立を行った。還元雰囲気の精密な制御は、Ar, H2およびCO2ガスの混合比を適切に設定することで達成した。アクセプターイオンの種類とドープ量を最適化することで、低酸素分圧下で焼結したセラミックス試料においてもキュリー温度を大きく変化させることなく圧電特性を改善した。特にBaTiO3系材料においては、板状ペロブスカイト酸化物粒子を使用する反応性テンプレート粒子成長法により、粒子配向セラミックスの作製と更なる電気的特性の向上に成功した。
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