複合アニオン化合物の開拓を行うべく、層状窒化ハロゲン化物を起点とした化合物合成を行った。酸素混入の可能性を徹底して排除したアンモニア反応場を構築し、ZrNClのアンモニア分解によって層状の岩塩型ZrNを得た。このZrNは分解条件によって格子定数に0.01Å程度のわずかな差を生じ、これが超伝導転移温度と相関することを示した。 TiNClの合成法開拓を行い、ナトリウムアミドを用いた新しい合成経路を開発した。これによって15N同位体置換されたTi15NClの合成にも成功し、超伝導の同位体効果がほとんどないことを示した。
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