物性を予測する機械学習モデルの構築においてデータ数が少ない「スモールデータ問題」に対応するために、材料データや物性の関係を活用できる機械学習モデルの構築を検討した。複数の目的変数の間に階層的な関係があり、欠測パターンが単調なデータに対しては、コクリギング法を用いた機械学習モデルが有効に機能することを確認した。一方、現実のデータセットの欠測パターンは必ずしも単調ではない。そこで、単調でない欠測パターンに対してもデータ間の相関から欠測値を推定する多重代入法を用いることで、目的変数間に明確な階層的な関係がなくても機械学習を用いた予測が機能することを明らかにした。
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